こんにちは!白金歯科医院です😊

口腔がんの大部分には前兆がみられます。

今日は口腔がんの前兆についてお話しします。

口腔がんの前兆については「口腔前がん病変」といい、

健常な口腔粘膜と比較して口腔がんになる可能性が高い状態の粘膜のことです。

その代表的なものに「白板症(白斑症)」があります。

他の疾患に分類されない、肉眼的に白い粘膜のことです。

白板症は口腔のどの部位にもできます。

口腔白板症から口腔がんが発生する可能性は数%~10%くらいとされています。

白板症は40歳以上の男性で喫煙者に多く、口腔がんと同じ特徴を有しています。

また白板症は喫煙や飲酒の習慣によりがん化する割合が高くなるといわれています。

また口腔前がん病変には粘膜が赤くみえる「紅板症」もありますが、

白板症よりも頻度が非常に低くなりますが、がん化するリスクが高くなります。

いずれの疾患も自覚症状はほとんどありません。

粘膜の色の変化は疾患をとらえるうえでとても大切です。

患者さんが口腔のセルフチェックにより口腔前がん病変を発見できるようになれば、

口腔がんにより命を落とす人は減少すると思います。

しかし舌下面や歯肉の舌側面の白板症はセルフチェックが難しいため、

いずれにしても定期健診などでの歯科医師によるチェックが必要になります。

 

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