酸蝕症とは?その原因と症状を徹底解説
こんにちは!白金歯科医院です😊
酸蝕症は、私たちの歯に深刻な影響を与える病気ですが、意外と知られていないことが多いです。
今日は「酸蝕症」について詳しくお話ししたいと思います。
酸蝕症とは?
酸蝕症とは、酸によって歯が溶ける病気です。具体的には、口腔内の酸性環境が歯のエナメル質を侵食し、歯が薄くなったり、形が変わったりすることを指します。歯のエナメル質は、私たちの歯を守る重要な役割を果たしていますが、酸によってその保護が失われると、虫歯や知覚過敏のリスクが高まります。
酸蝕症の原因
酸蝕症の原因は大きく分けて内因性と外因性の2つに分類されます。
①内因性の要因
内因性の要因とは、体内から口の中に酸が出てくることによって引き起こされるものです。以下のような病状が関与しています。
- 胃食道逆流症(GERD) : 胃酸が食道を逆流し、口腔内に酸が触れることで歯が侵食されます。
- 摂食障害 : 過食症や拒食症など、食事の摂取が不規則になることで、胃酸が口腔内に影響を与えることがあります。
- つわり : 妊娠中のつわりによって、頻繁に嘔吐することがあり、これも酸蝕症の原因となることがあります。
②外因性の要因
外因性の要因は、外部からの酸性物質が原因です。具体的には以下のようなものがあります。
- 酸性飲食物 : 柑橘類や炭酸飲料、酢など、酸性の強い食品や飲料を頻繁に摂取することで、歯が侵食されることがあります。
- 医薬品 : 一部の薬剤も口腔内の酸性度を高めることがあり、注意が必要です。
酸蝕症の症状
酸蝕症の症状は、初期段階ではあまり目立たないことが多いですが、進行すると以下のような症状が現れます。
- 歯の先端がギザギザになる : エナメル質が侵食されることで、歯の形が変わります。
- 歯が全体的に薄くなる : エナメル質が失われることで、歯が薄くなり、見た目にも影響が出ます。
- 知覚過敏 : 冷たいものや酸っぱいものがしみやすくなります。
- 詰め物やかぶせものが外れやすくなる : 歯の構造が変わることで、詰め物が浮き上がることがあります。
酸蝕症の診断方法
酸蝕症の診断は、歯科医師による視診や問診が基本です。歯の状態を確認し、症状や生活習慣について詳しく聞かれます。また、必要に応じてレントゲン検査を行うこともあります。早期発見が重要ですので、定期的な歯科検診を受けることをお勧めします。
酸蝕症の治療法
酸蝕症の治療法は、症状の進行度や原因によって異なります。以下のような治療法があります。
- フッ素塗布 : エナメル質を強化するためにフッ素を塗布することがあります。
- 歯の修復 : 侵食が進んでいる場合、詰め物やかぶせ物で修復することが必要です。
- 生活習慣の改善 : 食生活や口腔ケアの見直しが重要です。酸性の飲食物を控え、歯磨きを徹底することが予防につながります。
酸蝕症の理解と予防の重要性
酸蝕症は、早期に発見し適切な対策を講じることで、進行を防ぐことができます。日常生活の中で、酸性の食品や飲料を控え、定期的な歯科検診を受けることが大切です。歯は一度失うと元には戻りませんので、しっかりとケアしていきましょう。
最後までお読みいただきありがとうございました!😊
これらの情報を参考にしました。
[1] 恵比寿ミカ歯科クリニック – 酸蝕症は、酸によって歯が溶ける病気です (https://ebisu-smile.jp/aciderosion.php)
[2] 神奈川県歯科医師会 – 歯が溶ける!?「酸蝕症」とは?|公益社団法人神奈川県 … (https://www.dent-kng.or.jp/colum/basic/1852/)
[3] 下北沢駅前歯科クリニック – 酸蝕症について (https://shimokita-dental.jp/2024/01/17/%E9%85%B8%E8%9D%95%E7%97%87%E3%81%AB%E3%81%A4%E3%81%84%E3%81%A6/)
[4] 「 健康食品 」の安全性・有効性情報 – 【第12回】食品やサプリメントで歯が溶ける?酸蝕症をご存じ … (https://hfnet.nibiohn.go.jp/column/column12/)