こんにちは!白金歯科医院です😊

現在、小さいころからの「食育」の大切さが注目されています。

このことには子供の味覚の発達に関係しています。

今日は味覚の発達についてお話しします。

味覚は「味蕾」と呼ばれるブツブツした器官で感じます。

味蕾の数だけでみると妊娠5か月~生後3か月がピークで

成人の1.3倍の味蕾(成人は約1万個)があるといわれています。

このため子供の方が成人と比較して味覚閾値が低い、

つまり味に対して敏感であるといわれています。

特に離乳食は大人には味の薄いものでも子供にとっては十分に味を感じているため、

大人の感覚で味付けをすると濃すぎます。

しかし最近は果物や野菜も甘味が増しており、

子供はそれらの味を1度経験するといつまでも薄い味では満足できなくなり、

離乳食を食べなくなることがあります。

甘味、塩味より出汁などによるうま味を使用することで味付けの工夫が求められます。

 

味覚は中枢の大脳皮質や大脳辺縁系に伝わり感じますが、

経験の蓄積が大きく影響するため、環境により大きく変わります。

離乳が始まる生後5~6か月ごろには何でも口の中に入れるようになり、

味覚の許容度が上がります。

この時期には色々な食物を摂取して味を体験、学習し、記憶することで

味の好みが育っていきます。

普段の食生活の影響が大きく、よく口にしている食物が好むようになり、

食べ慣れないものは最初は不快に思い拒否しますが、

慣れていくうちにおいしいと感じるようになります。

このため色々な食べ物を経験させることが重要です。

 

 

白金歯科