加齢にともなう変化
こんにちは!白金歯科医院です😊
歯周メンテナンスを続けている患者さんでも、
80歳を超えると、それまで安定していた部位に、
歯周炎の進行や再発を認めることがあります。
今日は加齢にともなう変化が歯周組織に与える影響についてお話しします。
加齢による以下の3つの変化により、
歯周組織の炎症が起こりやすくなります。
①免疫機能の低下
免疫系細胞のなかで中心的役割を果たすT細胞は胸腺で育ちます。
胸腺が加齢とともに小さくなるため、
血中における新たなT細胞の数の減少や機能低下につながり、
免疫力が落ちます。
(参考:歯周組織への老化の影響/Hebling E)
②細胞の老化
老化歯肉線維芽細胞は若い細胞に比べて、
歯周病菌の内毒素の刺激に対する応答性が高く、
歯周組織の破壊に関与する炎症物質を多く産生することが報告されています。
(歯周組織細胞の機能的変化に対する加齢の影響/Abiko Y)
③血管の変化
動脈の加齢変化である内膜肥厚は、
歯周組織の栄養血管である下歯槽動脈でも起こります。
これは歯周組織の血行障害を引き起こし、
自然治癒力や感染抵抗性を低下させる可能性があります。
(参考:ヒト下歯槽動脈における加齢変化の組織形態計測分析/Semba I)
良かったら参考にしてみて下さい。
白金歯科