誤嚥性肺炎を防ぐには
こんにちは!白金歯科医院です😊
要介護高齢者さんの中には食事中にむせたり、
食後に咳が続いたりする方がいらっしゃいます。
このような場合、誤嚥性肺炎という感染症が起こっている可能性があります。
今日は誤嚥性肺炎を防ぐにはについてお話しします。
誤嚥性肺炎とは誤嚥(食べ物や唾液が気道に入ること)がきっかけになって、
主に口の中の細菌が肺に入り込んでいる起こる肺炎のことです。
誤嚥性肺炎は、発熱と胸部エックス線写真、ムセなどの症状から臨床的に
診断されていることが多いようです。
長期間入院中の患者さんを対象とした調査では
嚥下機能の低下に関わらず、
舌の乾燥が肺炎を引き起こしている可能性が高いと言われています。
一方で、高齢になり嚥下機能が低下してくると、
舌苔が付着しやすくなります。
舌苔は口腔細菌の温床となるため、
舌が乾燥すると口腔細菌を肺に吸引しやすくなるということになります。
さらに咳反射が弱いと、肺炎のリスクが高まることもわかっています。
(参考:高齢者における誤嚥性肺炎および嚥下障害/Marik PE)
施設入所中の要介護高齢者を対象に、
毎食後のブラッシングと1%イソジン(ポビドンヨード)で咽頭を拭うことで、
誤嚥性肺炎の予防効果があったことが日本の臨床研究で報告されています。
(参考:口腔ケアと肺炎/Yoneyama T)
このことから舌の保湿を含めた口腔のケアを行うことが重要だということになります。
良かったら参考にしてみて下さい。