歯ぎしり治療のポイント
こんにちは!白金歯科医院です😊
「歯ぎしりを指摘されても寝ている間のことだから気を付けようがない」
と困ってる患者さんがいらっしゃいました。
そこで今日は歯ぎしりの予防・改善の対応についてお話します。
〇スプリント療法
患者さんの歯型を元にレジンと呼ばれるプラスチックで制作した
歯ぎしり専用のスプリント(ナイトガード)を睡眠中に装着する方法です。
ナイトガードを装着しておけば、歯ぎしりが起きても咬みあいや摩擦を軽減させ、
歯やあごへのダメージを減少できます。
しかし歯ぎしりを抑制できる可能性がありますが、
すべての患者さんに有効であるというわけではありません。
また、抑制効果は3、4週間ほどで消失してしまうでしょう。
それでも歯やあごを確実に守ることができるため、もっとも一般的な療法になります。
〇行動療法
睡眠の質を低下させるような行動の問題を修正していく療法です。
先日、歯ぎしりの原因として「特定疾患・ストレス・遺伝・生活習慣などの要因が眠りを浅くさせ、
歯ぎしりが起こる」と説明させていただきましたがこれらの要因を解消して
良質な睡眠をとれるようにしていきます。
具体的に以下のような対応が考えられます。
①睡眠時無呼吸症候群やいびきの治療
睡眠中に呼吸が止まったり、
いびきによって呼吸が不規則に乱れると、
眠りが浅くなって歯ぎしりが発生しやすくなります。
また、睡眠の質が低下することで身体の疲労も取れにくくなり、
全身の健康にも悪影響を与える可能性があります。
②禁煙
タバコに含まれるニコチンには覚醒作用があり、深い眠りを妨げて
歯ぎしりが起こりやすくなります。
③ストレス解消
ストレスや不安があると「起きて備えていなければ」という意識が本能的に働き、
睡眠を妨げます。十分な休息を取り、趣味の時間を増やすなどして、
気分転換を心がけましょう。
④就寝前の飲酒をやめる
飲酒から3時間ほど経過すると、
体内では分解されたアルコール成分は交感神経を刺激する物質へ変わり、
体温や脈拍を上げて睡眠を妨げます。
⑤逆流性食道炎の治療
睡眠中に胃液が食道へ逆流すると、胸やけやのどの痛み・不快感によって
睡眠が妨げられます。
これらの行動療法や関連疾患の治療とスプリント治療を並行して行うのが良いと思います。
よければ参考にしてみて下さい。