親知らずとは?
生え方によってはトラブルに!?
親知らずは、10代後半の頃に歯の最も奥に生えてくる歯で、先天的に生えない方や途中までしか生えない方がいます。まっすぐに生えてくれれば問題はありませんが、生え方に問題があると虫歯や歯周病などトラブルの原因になってしまいます。また生えてくる時に、歯肉が腫れたり、生えた後も歯ブラシが届きにくく磨き残しができ、虫歯やまわりの歯肉に炎症が起きることもあります。隣の歯を押し出してしまうことで、歯並びや噛み会わせに悪影響を及ぼすこともあります。
親知らずを抜いたほうが良い場合
親知らずを抜いたほうがいいのか、抜かなくてもいいのか迷う方も多くいらっしゃいます。歯がまっすぐに生えていて痛みがない場合は抜く必要はありませんが、斜めに生えてきていたり、途中までしか生えてこない場合や、痛みや炎症が起きている場合は速やかに抜歯することをおすすめします。問題のある親知らずを放置したままにしていると健康な歯や歯並びが悪くなる恐れもあります。
抜歯後の痛みとドライソケットについて
抜歯後、痛みが引かない場合
親知らずの抜歯には麻酔を使用しますが、抜歯後、麻酔が切れてくると治療した傷口に痛みを感じてきます。特に問題がない場合は数時間で徐々に痛みは引いていきます。
しかし、抜歯から数日たっても痛みが続き、むしろさらに痛みが強くなってくる場合はドライソケットの可能性があります。
ドライソケットとは、抜歯による穴の骨が露出したまま、そこに細菌の感染が起きている状態のことです。通常は、歯を抜いた穴には血液が溜まり固まることで、傷口は徐々に治っていきますが、免疫力が落ちていたり、抜歯後強く口をゆすいで血の塊ができずに骨が露出したままになってしまうと、ドライソケットを発症してしまいます。ドライソケットになってしまった場合は、医院に来ていただき消毒を行います。必要な場合は、痛み止めと化膿止めを処方します。